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団十郎の又平◆国立劇場十一月歌舞伎公演

 十一月六日(金)、国立劇場での十一月歌舞伎を観た(2階6列19番)。
 『外郎売』『傾城反魂香』『大津絵道成寺』。『外郎売』は大礒の廓で父の仇の工藤祐経に対面した曽我五郎時致(外郎売)の言い立てが見どころ。団十郎のお家芸。
 『傾城反魂香』は近松の時代物で、吃音の絵師又平が、死ぬ覚悟で手水鉢に描いた奇跡の自画像によって、師匠の土佐の名字を許される話。又平(土佐光起)が団十郎、献身的なその妻おとくが藤十郎という、いま話題の顔合わせ。
 『大津絵道成寺』は名曲『京鹿子娘道成寺』を踏む琵琶湖畔の鐘供養。大津絵の人物が絵から抜け出すという趣向で、藤十郎の藤娘・鷹匠・座頭・船頭・鬼という五役踊り分け。
 団十郎の又平が蕪村の自画賛にそっくりであった。

     みやこの花のちりかゝるは光信が胡粉の
     剥落したるさまなれ
   又平に逢ふや御室の花ざかり        蕪村(自画賛)
by bashomeeting | 2009-11-08 15:14 | Comments(0)

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