選集は編者の作品集◆大岡信・高木晴子
2009年 11月 14日
高木 そうですね。勉強になります。
大岡 面白い現象だと思います。でもすぐれた短詩型の作者はみんなそうだったんじゃないかな。
高木 現在は、ちょっと違った方向に行っているけれども……。
大岡 日本の和歌とか俳諧とかそういうものの歴史を辿れば、一流の人は全部一流の選者だものね。
高木 そうですね。裁き手でもあった。
大岡 考えてみると、それが日本の詩歌の独特なところでしょう。(下略)
―「父・虚子、俳人・虚子を語る」 、『国文学』(學燈社 平成3.10)所収―