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三宅相舟書作展「相舟のかな」をみる

 四日(金)、午前中に豊島区で芭蕉の話をした足で、有楽町線に乗って銀座一丁目で降りて、「第十回三宅相舟書作展」「相舟のかな」(東京セントラル美術館) をのぞいた。会場に入ったとたんに、ツツと右肩に近寄ってきて挨拶をされる。卒業生であった。もともと名前を知らない人、今も名前を覚えている人、忘れてしまっている人といろいろ。申し訳ない気がして背中がまるくなる。

 展覧会は 相舟氏の筆によって「百人一首」と「佐竹本三十六歌仙」の全作が一堂に会す贅沢なもの。一枚一枚に感性を遊ばせながらも、その全体の統一を目指す不可思議な気力。歌の作者でもない書家が墨色にこめるこのエネルギーはどこから来るのか。ときおり相舟氏から聞かされてきた精神論を思いおこしながら、九十分ほど眼福を味わった。「相舟のかな」という自負がまぶしかった。
 帰途は伊東屋に寄って来年の日記を求め、丸ノ内線にて帰宅。

  山里は冬ぞ淋しさまさりける人目も草もかれぬと思へば    (宗于・古今・冬)

  美術館出れば街騒日記買ふ    海 紅

  
by bashomeeting | 2009-12-06 13:03 | Comments(0)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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