ボクはゴルフとは何の縁もない暮らしだが、年間賞金王となった石川遼(高校三年生)なる人物が「練習をしている時は、自分が一番下手だと思ってやっていかなければいけないと思う」(東京新聞「筆洗」)と言っているのを知って、むかしわが師に「人は自分のレベル以上のことは理解できない」と言われたことを思い出した。年齢と共に、この未熟とか未完という飢餓感は忘れがち。特に「先生」などと呼ばれる私どもは、自分に教える資格あり、権威ありという思い違いをする病があるので、気をつけねばならぬと思っている。
愚に耐よと窓を暗す雪の竹 蕪 村(蕪村句集)
学びて愚働きて貧梅雨長し 紅 花(簗守)