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闇を見よとや8◆一茶の新出句「猫の子が…」

 hirokazu氏が、一茶に新出句というニュースを教えてくれた。句は次の由。

  猫の子が手でおとす也耳の雪   一茶

 新聞(毎日JP)に、小布施町の民家で発見された文政六年(一八二三)十一月十二日、一茶六十一歳の手紙にあるという。記事は、一茶には動物の句が多いが、実際に彼は猫が好きだったことを指摘。『文政句帖』の行動記録と一致するという矢羽勝幸さんのお墨付きのようだから、真贋に問題はない。句風は芭蕉や蕪村の向き合った和歌伝統から切れている点で、一茶そのものという印象。近代俳句の予兆を思わせる句である。矢羽さんの作った『一茶大事典』(大修館書店)によれば、一茶が文政六年に小布施に泊まったのは八月二十五日、九月六日、十一月六日七日、同八日九日で、十二日は六川泊。六川も今の小布施町都住にあたるから、遠いところに出した手紙ではない。俳人間を渡り歩くために、舟の用意を頼んだ手紙のようである。

 ボクは小布施に二度行った。一度は大学院生のころ、万葉集講義の市村宏先生の誘いで。先生の御実家に泊めていただき、北斎漫画や天井絵、一茶の資料などを見た。二度目は俳文学研究会の一泊研修会だった。
by bashomeeting | 2010-02-18 21:00 | Comments(0)

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