常世へ27―紅花先生の一周忌法要と追悼句会
2010年 03月 22日
会議を終えて、句会場である大森のホテルに向かい、法要から戻った人々と再会し、句会から会食へ。追悼句会というならわしは古典の世界からなじみがあるけれど、どうにも心の定まらない時空です。追悼句を詠むという行為自体を、どこかつつしみのないことのように思ってしまう自分が情けない。先生没後のボクはやはりどこか壊れてしまった玩具のようです。「幻の世に春雪の降ることよ 紅花」という先生直筆の複製短冊が全員に配られました。そして、こころなしか、やつれてみえるその書体に涙しました。
散会後、D氏とK氏に引き留められて、居酒屋で二時間三十分ほど話し込みました。というより、ボクが二人に叱られていたのかナア…。
お彼岸は過ぎてしまいますが、二十八日(日)に、先生とボクの共通の教え子たちとお墓にうかがいます。
地虫出づ遺影と酒を酌みに来し 海紅
師とその師墓をならべてぬくからん 同