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子規の写生、漱石の写生

 四日に開かれた「論文を読む会」の当番は無迅さんで、話の主題は、子規の写生と漱石の写生に違いを見届けようとするものであった。きわめて興味深い話だが、ボクは前半の三分の一程度を聞いて、仕事で中座せざるを得なかった。ザンネン。よって、その結論は聞いていないのだが、引用する資料は確かなものであったから、ぜひこの小さな種をまいて水をやり、お天道様に栄養をもらいながら、大切に育ててほしいと思う。結論を急がずに、大きな花を咲かせてほしいと思う。

〔発表者引用の参考文献〕
◎松井貴子『写生の変容―フォンタネージから子規、そして直哉へ』明治書院 平14.3
・河野元昭「写生の源泉―中国―」 『秋山光和博士古稀記念美術史論文集』(便利堂 平3.7)所収
・河野元昭「江戸時代『写生』考」 山根有三先生古稀記念会編『日本絵画史の研究』(吉川弘文館 平1.10)所収
・佐藤道信「絵画と言語(3)『写実』『写真』『写生』」(東京藝術大学美術学部紀要30  平8.■)
◎和田利男『子規と漱石』めるくまーる社 昭51.8
◎平岡敏夫『漱石研究 ESSAY ON SOSEKI』有精堂出版 昭62.9
◎松井利彦『士魂の文学 正岡子規』新典社 日本の作家40 昭61.4
◎松井利彦『子規と漱石』花神社 昭61.11
◎山下一海『俳句で読む 子規の生涯』永田書房 平4.3
◎松井利彦『正岡子規』桜楓社 新訂俳句シリーズ 人と作品4 昭54.12
◎多湖輝『正岡子規 運命を明るいものに変えてしまった男』新講社 平13.12
◎小森陽一著『漱石論―21世紀を生き抜くために』岩波書店 平22.5
by bashomeeting | 2010-09-08 17:07 | Comments(0)

芭蕉会議の谷地海紅(本名は快一)のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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