十一月三日(木)、芭蕉会議でお世話をかけているN氏に久しぶりに会う。近況報告や、今後についての相談があったからだが、なかなかボクの方の時間がとれない。この日はたまたま大学祭の期間中で、文化の日であったことも幸いして再会が実現。N氏の招待で、第14回「伝承話藝を聴く会」(於深川江戸資料館、小劇場)で落ち合い、旅をテーマとする落語四題を聴いた。すなわち柳亭小燕枝「三人旅」「猫の災難」、桂藤兵衛「さんま火事」「蒟蒻問答」である。長屋の連中がたびたび煮え湯を呑まされている地主油屋に仕返しをする「さんま火事」は初めて聴いた。無住寺の坊主になる「蒟蒻問答」はなんど聴いてもおもしろい。
落語会が終わって、町はまだ日が残っていたので、海辺橋から門仲まで歩き、打合せを兼ねて夕食をした。ボクは最近金沢港で食べたガンド(イナダ・ハマチ)が旨かったというと、N氏は魚沼で食べた足の早いガスエビが絶品だったという。ガスエビをボクは食べたことがない。