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私意を離れる

サルジ 土芳の『三冊子』に残る名言〈私意をはなれよ〉は、芭蕉の言葉なのか?
ミノー  その言葉を導く〈松の事は松に習へ、竹の事は竹に習へ…〉というロジックと類似のもの読んだことがある。
サルジ どこで?
ミノー  一遍上人伝の中だ。
サルジ 時宗の教えを真似たわけか。
ミノー  断定はできない。ほかの宗派の教えにもあるかも……。
サルジ 芭蕉の言葉には、たしかに仏道との接点が多い。
ミノー  求道の人だから。
サルジ 「風雅三等の文」だね。
ミノー  そう。〈これ(俳諧)より、実の道(仏道)にも入るべき器……〉と書いている。
サルジ 〈和歌・仏道、まったく二なし〉(正徹物語)と同じだね。
ミノー  俳諧もさすがに和歌の一体(天水抄・去来抄)というわけさ。
サルジ ところで、あらためて聞くが、なぜ私意を捨てなきゃならないのだ?
ミノー  私意とは我執。
サルジ その我執もわからない。
ミノー  自我(ego)だよ。
サルジ だから?
ミノー  ひとりよがりは詩になじまないのさ。
by bashomeeting | 2012-01-07 09:12 | Comments(0)

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