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デイドの句

 去る七月十四日(土)の「論文を読む会」はボクの当番で、「芭蕉書簡を読む―史邦の辞職―」という題の話をした。中に俳号「泥土」という膳所蕉門の名があり、デイドと紹介したら、「デイドと読むのですか」という質問とも驚きともとれる反応があった。「わかりません。ほかに読みようがなくて…」とお茶を濁したが、後味が悪い。軽く扱ってしまって、泥土に申し訳ない気がしたのだ。それで、デイドの句を紹介して、泥土へのおわびとする。入集数少なきと言えど、『ひさご』『猿蓑』に作品を残すあなたを、こころよりうらやむ。

     城 下
  鉄炮の遠音に曇る卯月哉   野径
  砂の小麦の痩てはらはら   里東
  西風にますほの小貝拾はせて 泥土
      (以下略)               (「鉄炮の」歌仙、『ひさご』所収)

  木つゝきにわたして明る水鶏哉   膳所 泥土(「几右日記」、『猿蓑』所収)
Commented by 眞杉 at 2012-07-25 03:04 x
このブログ記事を拝見させて頂いて『泥土』が気になりふとネットで検索したところ『でいど』の他に『ういじ』という読み方もあるそうです。意味は‥‥‥。明日、学校に行って日国を見たいと思います。
Commented by 山房の海紅 at 2012-07-29 19:49 x
ありがとう。返信を待つ。
by bashomeeting | 2012-07-24 09:56 | Comments(2)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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