往信来信◆文学は風呂に入るようなもの
2012年 08月 02日
試される大地という異名を持つ北海道を故郷にもつ谷地さんが羨ましいです その北の国を思うだけでしばし涼を得られるのではないでしょうか
こちらは毎日熱中症や光化学スモッグ警報 救急車の音を聞く毎日で 環境が猛威をふるって人間を戒めているように思えてなりません
芭蕉の時代の夏空はどんな色だったのでしょう 夜空を彩る星座も今とはまったく違う輝きをしていたのではないでしょうか
むかし 谷地さんが 文学は風呂に入るようなもの と言ったのを覚えていますか ちょっとワタシの記憶のことですから ニュアンスが違うかもしれませんが… 時代の混沌の中で 体にも心にも入浴時間が必要であるとしみじみ思います しかしそれさえむずかしく贅沢と 咎められる時代がきてしまった 最近そんなことを思いました 環境の変化 加齢への対応 よりよい生への執着をこころがけたいものです
嵐山渓谷はあの日と変わらず おだやかな風が吹いていますか