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8月15日に◆霊あらば親か妻子のもとに帰る靖国などにゐる筈はなし

 御霊会ということばは死語に等しいかもしれないが、その意味ならば誰にも思いあたる節があるはずだ。思い当たる事柄であるにもかかわらず、御霊会の名をを思い起こせないのは、社会のどこかにその内実を隠そうという悪意が潜んでいるからだろう。その悪意に惑わされないように、今は忘れ去られたかにみえる御霊会の意味を確認しておこう。

【御霊会】疫神または死者の怨霊を鎮めなだめるために行う祭。平安時代以降行われ、特に、京都の祇園御霊会は有名。みたまえ。ごりょうまつり(『広辞苑』第五版)。ただし、祇園御霊会という名称は、仏教色を排除する目的で行なわれた明治維新の神仏分離令によって祇園会(祇園祭)となる。


  霊あらば親か妻子のもとに帰る靖国などにゐる筈はなし 市村 宏(『東遊』)
by bashomeeting | 2012-08-15 21:09 | Comments(0)

芭蕉会議の谷地海紅(快一)のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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