再会◆老眼の以前以後
2012年 08月 27日
六月十一日(月)のこと、高校教師時代の同僚に再会する機会があった。彼はボクの高校教師最後の年に一年だけ職場を同じくしていた人で、一年しか一緒でなかったことにとても驚き、とても懐かしがってくれた。別れ際に、二十八年前を再現して、一度ゆっっくり酒でものみましょうという話になった。
八月十三日(月)、築地に宿をとって、かつての同僚五人が再会した。誘われるままに銀座みゆき通りで酒を酌み、つもる話をして宿に戻り、翌朝は築地場外で贅沢な朝食をとって別れた。
再会の日は、一時間ほど早めに家を出て、メガネ屋で新しく老眼鏡をあつらえた。この一夜は二十八年の歳月を噛みしめるには十分ではなかったが、老眼の進み具合を受け入れれば、それほどの歳月が流れたことは明らかであった。
さし上げし手に終りたる踊りかな 芝不器男