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誤解された与謝蕪村

蕪村はものを言わなかった、自分を語らなかった。
そうした生々しいものから離れることが、彼の望みだった。
姿を鏡に映すより、むしろ己が影を踏む痛みにやすらぎがあった。
いや、影の外にある万象に身を投ずるほうが、さらに安寧であった。
漢詩を語れという意味はそういうことではなかろうか。
それを写生というのは誤解だろう。

  野路行けば野路の心に爽やかに    山崎掬女
by bashomeeting | 2012-09-17 05:52 | Comments(0)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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