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学会出張にて①◆「軽み」とは、くせのない表現と前句を受け入れる心

 日本近世文学会があって、福岡大学へ出かけた。その往復の飛行機や旅館や居酒屋で、子珊(しさん)が編んだ『別座舗』(元禄7・5奥)を、古典俳文学大系6『蕉門俳諧集一』(集英社)の複写で読んだ。

 芭蕉の「軽み」を考える上で、あまりにも有名な芭蕉の言葉を子珊の序が伝えている。すなわち「今思ふ体は浅き砂川を見るごとく句の形、付心ともに軽きなり。其所に至りて意味あり」である。読んで、その意図するところを知りたかった。愚考の結果は以下の通り。

 「今思ふ体」は芭蕉の新風のこと。「浅き砂川を見るごとく」は「軽き」の比喩。「句の形」「付心(つけごころ)」は、軽くすべき対象のこと。私見では、連句の「軽み」とはくせのない表現と、前句を承認し受け入れる心ということになった。例によって、先学の意見を整理していないから、はなはだこころもとないが、書き留めておくことに。

  
by bashomeeting | 2012-10-30 11:45 | Comments(0)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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