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海紅山房日誌

kaicoh.exblog.jp

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。

はじめての連句◆基礎ゼミナールにて

 十月三十日(火)のこと。大学一年生科目「基礎ゼミナール」で、連句の実作を通して、芭蕉の連句がどのようなものかを勉強してもらった。年間のスケジュール外のことだが、予定していた発表者が欠席したために、やむなく軌道修正。教材としている『奥の細道』から、今の季節にふさわしい「蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ」に注目し、「行く秋や」の笠付を求めて、発句とした。第三までを紹介すると、以下の通り。

行く秋や炊き込み御飯久しぶり  薫
炬燵の中に足がふれ合ふ    涼香
雪祭り大通りまで見に行かう   藍

 発句は久しぶりに炊き込み御飯を出されて喜んでいる句。脇は食事の場所を炬燵と定めたもの。晩秋(行く秋)から冬(炬燵)へ季移りしているし、脇句に恋の気配が漂ってしまってまずい。しかし、学生にとっては初めての連句であるし、この例からはからずも「季移り」やオモテ六句の心得、そして「恋の句」などテクニカルタームを覚えることは、教材としてむしろ好ましいと、大目に見ることに。第三は一読してサッポロの雪祭りと想像される。聞けば、藍くんは苫小牧の出身ということだった。ボクの子どものころの記憶では、ホッカイドウで炬燵は使わなかったと思うが、細かいことはよいことにした。
by bashomeeting | 2012-11-02 20:16 | Comments(0)

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