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喪中端書◆前へ進むしかない

 枯葉が舞い込むように、服喪の知らせが届く。数年前まで、ボクより若い友人が不意に逝ってしまうのを悲しんできたが、昨年最初の喪中端書が、貧しい学生時代を支えてくれた北海道在住の同級生だったときはショゲテしまった。たいして恩返しをしていなかったのに加えて、ボクには知らせるなと、病の床で奥さんに命じていたことを聞かされたからだ。年が明けて、墓参りの機会をさぐっていたら、飛び石連休に、今度は竹馬の友が長逝。彼は高等学校を卒業して就職し、名のある自転車会社の社長にまでなった生真面目な男だった。都合をつけて、今夏は一人の墓参と、一人の霊前に手を合わせる帰省になった。

 西行は「とふ人も思ひたえたる山里のさびしさなくば住みうからまし」(山家集・雑歌)と詠み、芭蕉は「喪に居る者は悲しみをあるじとし」(嵯峨日記)と書いたが、こうした古人に学びながらも、残された者はみんな前へ進むしかないのであろう。

  シャンソンの如く木の葉の散ることよ     大西ヒロコ
by bashomeeting | 2012-11-26 16:51 | Comments(0)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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