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筑紫磐井◆春興帖論を読む

 筑紫磐井さんから久しぶりに便りあり。用件は、サイト「BLOG俳句空間」の中に「春興帖論」という宣言を付して、歳旦帖・春興帖というコンテンツを開いたので、温かく見守るようにというもの。研究というより、〈蕪村に倣って新生俳句の場を作ろうという趣旨〉であるという。

 早速覗いてみた。日付に「2013年3月1日金曜日」とあって、「平成二十五年 春興帖 第一」とタイトルされ、筑紫磐井・藤田踏青・福永法弘・早瀬恵子・網野月を・田中悠貴・前北かおる・山崎祐子・小川春休・杉山久子・後藤貴子・北川美美・月野ぽぽな・しなだしん・林雅樹・仲寒蝉という十六名の春興句が掲げられている。

 磐井さんの「春興帖論」は、蕪村七部集が門人の編集に成るのに対し、蕪村の春興帖が蕪村自身の企画・編で、きわめて趣向豊かな書物であることに注目する。そして「春興こそ蕪村のエネルギーであり、近代俳句の源流であったことに思いをいたし、平成の新風は春興帖に起こるべしと宣言して、この平成25年春興帖を始める次第である」という。〈あまり論じられることがないが、春興帖という環境がなければ「春風馬堤曲」は生まれなかったのかもしれない〉というあたりに、文化の仕掛け人(avant-garde)の磐井さんらしい思い入れが見えて、好ましく読み了えた。
by bashomeeting | 2013-03-07 18:48 | Comments(0)

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