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第24回黒羽芭蕉の里全国俳句大会Ⅰ◆古蹟めぐり

 講演を引きうけて、黒羽へ一泊二日の旅をした。
 なすの257号で出かけて前泊し、翌日の句会の中入りに予定された講演をこなして、やまびこ216号で帰って来た。片道一時間足らずの旅なので、往復ともに車窓の景色をながめた。とりわけ往きは小山あたりでゲリラのような豪雨があって退屈せず、『トランヴェール』は読まずに持ち帰った。「山形の文化を育んだ二つの古道 水の古道 陸の古道」を特集していた。

 初日は那須塩原でHaさんが迎えてくれて、選者で招かれたMyさんと共に、『おくのほそ道』ゆかりの地を案内してもらった。Haさんは現役教師の時代から高名なアルピニストで、芭蕉の足跡を辿る旅を続けて、その方面の著書もある。事前打ち合わせの電話で、確かめたいところをうっかり話してしまったので、ボクのそのわがままを聞いてもらった形である。

 見学地は鍋掛宿(黒磯市)八坂神社の「野を横に」句碑(文化五年建碑の由)、那須塩原玉藻稲荷「秣負ふ」句碑他、稲荷北東約1キロの「狐塚之跡」(玉藻の前の古墳)、鹿子畑翠桃邸跡・墓碑、白旗城碑、「かさねとは」句碑(西教寺)、修験大正院跡、修験光明寺跡「夏山に」句碑である(この二寺のほかに芭蕉の時代にはもうひとつあった由)。ふだんは古蹟めぐりを好まないと言って蛙と遊んでいたMyさんも、このたびは喜んでくれたようだった。道々Myさんが、仕事をかかえて籠もる定宿が那須にあって、いつでも紹介してくれるという話をしてくれる。その地は、卒業生の企画で、いちど泊ったことのある『おくのほそ道』ゆかりの湯であったが、Myさんのいう宿であったかどうか、まったく思い出せなかった。

 この間、Haさん宅で冷たい茶菓のもてなしをうけ、本陣問屋であったという昔話や東日本大震災の記憶を話してもらった。玄関先の畑に咲いているニッコウキスゲや紅花をながめた。疲労回復によいと、揉んで嗅がされた柑橘の葉はスダチであったろうか、8の字のおもしろい形なので文庫本に挟んで持ち帰った。

                           海紅
  梅雨晴の空ひろびろともてなさる
  もてなしの一つ酸橘の葉を嗅げと
  露草にまぎれて狐塚とあり
Commented by 荻原 at 2013-06-27 23:16 x
今週の授業の黒羽のお話は面白かったです。先生らしい・でした。曽良の「卯の花をかざしに・・」は自然の力を借りて晴れ着とし心を清めたのだという先生の解説が素晴らしいと思いました。 因みに私は市川真間の産なので真間の句は懐かしく拝読致しました。 
Commented by bashomeeting at 2013-06-28 06:46
ありがとうございます。真間の産とはちょとビックリ。市川には文人墨客など文化人が多く住んでいるのですね。黒羽で御一緒したKm先生も御著書に市川在住とありました。
by bashomeeting | 2013-06-25 10:28 | Comments(2)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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