saddle a horse◆納屋から馬を出して鞍を置く
2014年 06月 01日
馬ぼくぼく我をゑにみる夏野哉(芭蕉・水の友・天和3)
道のべの木槿は馬にくはれけり(芭蕉・野ざらし紀行・貞享1)
馬に寢て残夢月遠し茶のけふり(芭蕉・野ざらし紀行・貞享1)
馬をさへながむる雪の朝哉(芭蕉・野ざらし紀行・貞享1)
野を横に馬引きむけよほゝとぎす(芭蕉・猿蓑・元禄2)
蚤虱馬の尿する枕もと(芭蕉・奥の細道・元禄2)
馬かたはしらじしぐれの大井川(芭蕉・泊船集・元禄4)
柴付けし馬のもどりや田植樽(芭蕉・全伝・元禄7)
馬下りて高根のさくら見付たり(蕪村・夜半叟→遺稿・安永6後か)
紅梅の落花燃らむ馬の糞(蕪村・几董初懐紙・天明3)
馬の名も木の下影やちる桜(蕪村・落日庵・未詳)
癖のある馬おもしろし春の暮(蕪村・こまつか集・未詳)
脊のひくき馬に騎る日の霞かな(蕪村・落日庵・未詳)
道べたの御公家は馬にのられけり(蕪村・狐の茶袋・未詳)
馬の尾にいばらのかゝる枯野哉(蕪村・句集・未詳)
寒ごりに尻背けたるつなぎ馬(蕪村・稿本・未詳)
繋馬雪一双の鐙かな(蕪村・落日庵→遺稿・明和8前か)
凩やひたとつまづくもどり馬(蕪村・落日庵→句集・明和8前か)
雪白し加茂の氏人馬でうて(蕪村・句集・未詳)