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はじめての連句◆脇起こし「山中や」九句

はじめての連句◆脇起こし「山中や」九句

山中や菊はたおらぬ湯の匂ひ    芭蕉(秋)
縁側にある鈴虫の駕籠      いが(秋)
母と娘の持て余すほど月丸く    清秀(秋・月)
シャケのおにぎりハンペンの汁  文子(雑)
日記買ふ単身赴任二年目に    葉子(冬)
船の汽笛の霧に凍てゆく     康治(冬)
海猫が海猫を呼ぶ夕間暮れ    芳子(雑)
臑の入れ墨札付きの悪      某氏(雑)
恋したきころは戦争ばかりにて  海紅(恋)

▶▶二十一日から三泊四日で山中温泉に滞在。『おくのほそ道』のSchooling(集中講義)のためである。二日目に『おくのほそ道』の構造を考えるよすがとして、例年通りはじめての連句体験をしてもらった。掲出案はこれも例年通り、捌きの私が少々手を入れたもの。修正されるということも含めて、俳諧という文化を学んでもらった。機会があれば、参加者のみなさんに教えていただければ幸い。

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by bashomeeting | 2016-08-29 12:36 | Comments(0)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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