人気ブログランキング | 話題のタグを見る

はじめての連句◆「柿食へば」半歌仙

はじめての連句◆「柿食へば」半歌仙

「柿食へば」半歌仙
柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺    子規
案山子の袖のほつれゐる糸     妙子
残業に決まりて後の月出でて     泰輝
息子が作るイタリアン飯      文子
優勝旗笑顔が並ぶ写真立て     優子
校長室を漏るる樟脳        泰輝
老鴬の故郷は過疎となりにけり   海紅
画家を育てしころの夏山      麻衣
旨さうに飲む日本酒のお膝元    一弘
恋の出逢ひは議員会館       匡秀
ブランコを嬉しげに押すママ若く みゆき
古稀目前に旧姓になる       智子
女子会は病気自慢の月の宿     千寿
高尾の紅葉流れ寄る岸       海紅
鶺鴒の何におどろく声ならん   みゆき
スマホぐぐりて落とすお握り    泰輝
花莚白山神社に異邦人       文子
天職を得て春風をゆく       泰加

▶▶平成28年度の大学院ゼミは正岡子規出座の連句(俳諧の連歌)を読んで「連俳非文学論」(『芭蕉雑談』明26)について考え、蕉風連句論(付合論)に話が及んでいる。その合間を縫って、例によって、はじめての連句に挑戦してもらった。知識だけではまっとうな結論は出せないと考えているからだ。せっかくだから、正岡子規の句を立句とした。
□***************************************□


by bashomeeting | 2017-01-21 20:15 | Comments(0)

芭蕉会議の谷地海紅(快一)のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


by bashomeeting