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この人の一句◆大河内冬華句集『古雛』ふらんす堂刊

一と晩の汚れにあらず恋の猫
惜春やとりて冷たきイヤリング
母の背にたゝけば甘き天瓜粉
羅を着て男にはなき度胸
明日刈る蕎麦の畠の十三夜
秋冷の朝を抱き合ふ道祖神
もう話すことなどなくて息白し
○△□の田楽炉火愉し

▶▶大河内冬華句集『古雛』』。「序に代えて」として岸本尚毅が推薦文を寄せる。塚田采花跋。作者自身による「あとがき」を添える。作者は村松紅花 について俳句を始め、俳誌『雪』(紅花選)に投句、その後一時俳句を離れるが、岸本尚毅の選を仰いで句作再開。現在村松紅花発刊の『葛』に拠る。紅花永逝(平成21年〈2009〉3月16日)後の『葛』は山元土十・小林敏朗の2名選者制。海紅と師を同じく、初心の時代を同じくする旧知ゆえ、作風も等しく、障りなく読了。ふらんす堂、平成29年3月刊。


by bashomeeting | 2017-02-25 08:15 | Comments(0)

芭蕉会議の谷地海紅(快一)のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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