雨の終戦記念日です◆霊あらば親か妻子のもとに帰る靖国などにゐる筈はなし 市村 宏(『東遊』)
2017年 08月 15日
6日の「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」と9日の「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」をニュースで観ました。声高にいう必要はないかもしれませんが、この二つの式典が今日まで続いていることに敬意を覚えます。そして人として当然のこの祈りが、世界に届く日の来ることを願います。
恒例になっている3日間の『おくのほそ道』集中講義に行ってきました。今年は敦賀(気比神宮・色の浜)でした。今年も卒業生が合流してくれて、二日目の夜は受講生と懇親の食事会をしました。敦賀駅前通りの「まるさん」という評判のお店でした。最近二人目のお孫さんが生まれたMさんもいました。少しお酒が入って、問わず語りに「孫の世話をしに出掛けて、その顔を見ているとネ、この子が生きてゆく時間、せめてあと50年か、60年だけでもいいから、戦争は起こらないでほしいと思うのよ」というのです。この飾ることのない本音が心にしみました。そして「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませんから」(広島原爆死没者慰霊碑)という誓いが眼裏をよぎりました。
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