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紹介◆五郎ワールド「根っこがあって花がある」

 無花果俳句会のF氏から、句会のメンバーに宛てて、読売新聞〈7月3日(土)〉記事の画像がE-mail添付で届いた。連載企画タイトルは「五郎ワールド」。言うまでもなかろうが、「五郎」とは橋本五郎(評論家・ジャーナリスト・読売新聞特別編集委員)氏である。
 この日は「根っこがあって花がある」という題目の一文。そこに「美しい花をみて根っこを思う人は少ない」ということばを遺した加藤日出男(平29没。「若い根っこの会」創設者)、大蔵省(現財務省)主査時代に日本育英会創設に骨を折った大平正芳(昭55没、首相)とその上司である植木庚四郎( 昭55没。法相等歴任)、そして読売新聞で五郎氏の6年先輩の城山邦紀氏の四人のエピソードが綴られている。
 大平・植木が苦学の人であることはつとに知られているが、キヤマ・クニキさんも「新聞記者の原点」が「貧しい靴屋のせがれに生まれた」ことにある点で大平・植木につながる。詳細は新聞記事にあたっていただきたいが、要約すれば〈人生の根っこである子ども時代の貧しさが、こうした人格者を生みだした〉ということか。
 ところで、このクニキさんは俳号九天、われらが無花果俳句会のメンバー。それで、全員がこの記事を共有できたのである。ボクはその礼状に〈「五郎ワールド」を読みました。若い根っこの会、日本育英会、そして組合委員長の「靴屋の息子さん」のお話に自分の生い立ちを重ねて胸があつくなりました。私も「教員を十五年勤めあげれば、奨学金の返済は免除される」という日本育英会の理念に飛びついて救われた貧乏人でありました〉としたためた。

  荒梅雨と聞けば美し人家の灯   海紅

▶▶これはメールに添付された新聞の画像をもとに書きましたが、ネット上に「読売新聞オンライン」なるサイトがあって、紙ベースの購読者以外も、容易に読める時代であることがわかりました。「五郎ワールド」「根っこがあって花がある」などで検索されるとたどり着くと思います。

by bashomeeting | 2021-07-11 12:31 | Comments(0)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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