この人の一篇◆椎名美知子さんからの詩の贈りもの〔其1〕
2021年 11月 27日
椎名美知子
今日は
とてもいいお天気
ベランダに干したお布団で
きっとお日様がいっぱい
お昼寝しているよ
夜になっても
お日様は隠れていて
ぽかぽかあっためてくれる
そんなあったかいもの
いつも持てたらいいな
曇っているときもあるよね
雨の時もあるよね
いいお天気の日には
たくさん蓄えておこうね
誰かをあっためられたらいいな
自分もあったまれたらいいな
ほんわり
お日様みたいだったらいいね

どれにも私がいます。私の今、わたしの幼い時が。
干した蒲団の匂いは、かすかにかすかに焦げたようなにおいがした。その日なたの匂いは年を経た今も折に触れて私をあたためます。椎名さんの詩もそのような、かみさまの様な、あったかいひなたの様な存在になってくれそうです。海紅先生素晴らしい椎名さんの詩を紹介して下さり有難うございました。