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書きかえられた本意

 安居(あんご)は、あえて暑く辛い時期を選んで行う修行であると学び、そう信じてきた。夏籠(げごもり)も夏解(げだち)という文字も、そのような艱難辛苦をすすんで選び取る景色に見えていた。だが本来は雨季の意で、インドにおける雨季の暑さや災難、猛獣などの危害を避けて、修行に専念することを目的とするものであることを知った。恥ずかしながら、最近のことである。本意がまったく逆ではないか、と少し腹立たしい気がした。無知の自分にではなく、こうした受け容れ方をする権威に対してである。
Commented by 椎名美知子 at 2006-10-10 14:05 x
先生のこのブログを拝見して嬉しくなりました。
坂口安吾の名前の由来がここにあるので、1年前に新潟に安吾の足跡を訪ねて旅をしたことを思い出しました。それがあって、先生がうじうじしてないで元気を出せと励ましていただいたような気がしました。
ここで安吾を取り上げてくださったこと、その意味からもあたたかいものがこみ上げてきました。ありがとうございます。
Commented by 椎名美知子 at 2006-10-12 17:38 x
書込みの下の安吾は、安居です。安吾のこと、もしかして私の思い込みで間違っているかもしれませんが、今日は私の都合のいいほうに解釈させていただいて。正確なところは後日調べることでお許し願います。
Commented by 海紅 at 2006-10-16 23:28 x
坂口安吾の「安吾」が「安居」から名付けられていることはその通りです。椎名さんの知識に誤りはありません。余談ですが、われらが仲間の安居正浩さんの苗字でもありますネ。安居さんから何か一言がもらえるかもしれません。
Commented by 椎名美知子 at 2006-10-17 10:11 x
谷地先生 ありがとうございます。
by bashomeeting | 2006-10-10 09:58 | Comments(4)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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