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寒鴉の羽衣

  毎朝四時三十分、草庵の東方のねぐらを飛び立った数百羽の寒鴉の群が、西方に向けて鳴き交わしながら飛んでゆく。仲はよいが、隷属するというのではなく、それぞれが己が翼に精一杯の力をこめて、自分という未知の塊を運んでゆく。その先には、近年開けた繁華な街がひろがっているが、人間の多くはまだ蒲団の中であろう。規則正しい時間を刻みながら、自分の生を奇跡的なものに昇華すること。彼らの墨染めの羽衣は、そのために不可欠な美しい用意である。
Commented by 椎名美知子 at 2007-01-24 11:07 x
「隷属するというのではなく、・・・・・自分という未知の魂を運んでゆく」「規則正しい時間を刻みながら、自分の生を奇跡的なものに昇華すること。」身にしみる言葉です。
 ありがとうございました。
by bashomeeting | 2007-01-23 08:36 | Comments(1)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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