悪い句
2007年 01月 30日
俳句でもっとも嫌うのは観念の表出に終わっている句である。つづいて、説明、報告、理屈に終始している句。更には風流ぶり、思わせぶり、上手ぶり等、或は奇を衒った句等も嫌われる。いずれも詩情が無いからである。
雨に濡れ日に乾きたる幟かな 虚子
という人口に膾炙されている句を若い日の素十は「悪い句ですね」と言ったそうである。虚子はにこにこと「悪い句です」と答えたという。その心は理屈。この師弟ならではの逸話である。
2007年 01月 30日
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