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地下室に題す(最終楽章)

 Sは地下室の電気を消しながら、壁に書かれた句のひとつひとつを読んだ。それらは「耳なし芳市」の身体中に書き込まれた経文のようにまぶしかった。二十年の歴史が息づいていた。
 ― 解体屋はどこから壊し始めるのかしら。
 もういちど振り向いた目が、何も書かれていない箇所をとらえた。
 ― そうね、天井からお願いしよう。
Commented by 小出富子 at 2007-03-20 15:23 x
吟行ではお世話様になり有り難うございました。どうやら、私が高齢であることを認め始めた二女は、この頃、「あまり遅くならないて゛ね」と、念をおすことを忘れない。「やすらぎ」の、楽しい雰囲気にとっぷりつかっていたかったのを振り切って、帰ったのはそんな訳だったのです。先生にご挨拶もせずに失礼致しました。壁には、九歳のときに 覚えた(学童疎開中に)、「われときてあそべやおやのないすずめ」と、書きました。大好きなので……。閉店には関係のない句ですが、好きな句でも良いという事でしたので、これからも、どうぞよろしく、お願い致します。

by bashomeeting | 2007-03-20 05:28 | Comments(1)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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