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「フォト五七五」のゆくえ

 Tuyukusaさんの句と写真が再び採用されるということで、九月三十日(日)のTV「フォト五七五」を見た。句は「眠る子の産毛そよぎて秋涼し」で、写真は何かに揺れ続けるレンゲショウマの花であった。句と写真との間隙に「可憐」が息づいて美しかった。

 番組の出演者は、愛想のよい俳人、控えめな写真家、決めつける物言いが癖らしい作家、そして素人役を仰せつかったらしい女優(と思われる人)など個性に富んでいて、ディレクターのキャスティングの腕がうかがわれた。つまり、出演者の役柄自体に「玄人」と「素人」とをこきまぜて、俳諧という文芸がプロとアマとの境界の見えにくい世界であることに配慮してあった。紹介される作品が、優劣とりまぜたものである点も心憎い知性である。むろん、だから選者としての品質はなおさら問われ続けなければいけないのだが、TVという媒体には限界もあろう。

 ともあれ、三月末のこの番組で、古典における「付合の心」を紹介したボクとすれば、今回の作品は以前に比べてまばゆいものばかり。「俳句」「短歌」などと同じように、だれか「フォト五七五」というジャンルにふさわしい名前をつける人は出てこないであろうか。
by bashomeeting | 2007-09-30 10:10 | Comments(0)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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