俳諧のゼミに入った本当のワケ
2008年 02月 07日
― 俳諧のゼミに入った本当のワケは、中学生のときにつくった自信作があったからさ。
― 聞かせろヨ。
― kimino te ha omottayorimo areterune
― 「君の手は思つたよりも荒れてるね」か。なるほどねー。
― 先生、脇をつけてください。
― 「冬日まぶしき理科室の窓」
卒業してしまえば、今までの学生がそうであったように、彼らも芭蕉や蕪村の世界とは無縁に仕合わせを築いて生きていくのだろう。それはそれでいいのだけれど、なろうことならその中学生のころのように、自分を詠む時間と方法は求め続けてほしいと思う。