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俳諧のゼミに入った本当のワケ

 1月18日の午後に卒業論文の口述試問を終えて、恒例の打ち上げをした。少しお酒が入って、しみじみとしたらしいShoheiが言った。

 ― 俳諧のゼミに入った本当のワケは、中学生のときにつくった自信作があったからさ。
 ― 聞かせろヨ。
 ― kimino te ha omottayorimo areterune
 ― 「君の手は思つたよりも荒れてるね」か。なるほどねー。
 ― 先生、脇をつけてください。
 ― 「冬日まぶしき理科室の窓」 

 卒業してしまえば、今までの学生がそうであったように、彼らも芭蕉や蕪村の世界とは無縁に仕合わせを築いて生きていくのだろう。それはそれでいいのだけれど、なろうことならその中学生のころのように、自分を詠む時間と方法は求め続けてほしいと思う。
by bashomeeting | 2008-02-07 11:58 | Comments(0)

芭蕉会議の谷地海紅(快一)のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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