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この人の一首◆矢尾板素子

舞ひあがる瀕死の蝶の羽を啣へもて遊びをり邪気の無き猫  矢尾板素子

【参考】作者矢尾板素子さんは横浜生まれで、現在は新潟県の高等学校教師。二十代に、大学院で国文学を学ぶと共に短歌をはじめたというという。作品は歌集『飛天』(溪声出版、平20.1)による。この歌集は「天・地・人」の三冊から成る大部なもの。卒読の証拠に掲出の一首を紹介しておく。ちなみに〈啣へ〉はクワヘで、〈銜え〉に同じ。
Commented by yaoita motoko at 2008-03-10 22:49 x
取り上げていただきありがとうございます。世に子・孫を詠むのは如何か…短歌は「われ」一人称が疎ましい…等言われておりますが何かを考え、書く行為は心を静め、また躍らせてよろしいようで思春期のもやもやした人々が、自由に書く行為で結構すっきりして心が落ち着き冷静になる様子を見ておりますと、人間の、心を保つ仕掛けのひとつのような気がしてきます。ちなみに、木を彫っていますが今年の日本刻字展には「飛天」と彫りました。都美術館で12日まで展示されています。面白い世界です。ご縁がございましたらご高覧くださいませ。
Commented by 山房の海紅 at 2008-03-11 19:24 x
〈邪気の無き猫〉という措辞に泣かされます。どうぞますますの御研鑚をお祈り申し上げます。
Commented by 小出富子 at 2008-03-16 23:04 x
桜の花びらはどこに行くのかと、ずーっと追いかけてしまいます。紅色(早稲田カラー?)奇麗ですね………いつも楽しみ、いや、真剣にみさせて戴いています。
by bashomeeting | 2008-03-08 16:12 | Comments(3)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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