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紹介◆清水美希著『アレルギーっ子のたのしいかわいいお弁当』

 「ハハの部屋はKitchen!?」というHP(「芭蕉会議」サイトにリンク)を展開している清水美希さんから、『アレルギーっ子のたのしいかわいいお弁当』(200.4/1 MCプレス刊)という著書が届いた。ご長男のアレルゲンを除去したお弁当・給食(代替食)を作り続けて、その成果が専門家の目にとまったのだ。
 美希さんとは、彼女が大学入学のころからのつきあいである。大学院に在籍して、与謝蕪村の関東在住時代を中心に小気味よい論文を数本発表し、高等学校教師を兼ねていたが、良縁を得て花嫁になった。その祝賀の席で、ボクは次のようなお祝いを申し上げた。
 ―― 文学は学者や教育者の専有物ではない。赤児にお乳をあげること、乳母車を押して祖父母を訪ねること、子供が腰掛けた公園のブランコを風に乗せること、こうした日常生活のひとつひとつが〈文学する〉ということと同義である。今までの研究生活を称え、これからの結婚生活を祝福したい。
 この祝辞は谷川俊太郎の詩「生きる」を下敷きにしている。主題は「いま生きているということ」という曲名で小室等が作曲して唄い、厭世的になっていたボクの学生時代の応援歌のひとつとなった。久しぶりに小室等を聴き直しながら、美希さんは立派だなあと思う。一方で、この唄のように十分には生きてこられなかった自分を悔やんだ。美希さんの著書の賛歌に、小室等のこの唄を聞き取ったまま掲出する。むろん「生きる」とは異なるし、ライブ版ゆえ聞き違いがあるかもしれない。その点はおゆるしを……。

いま生きているということ  作詞 谷川俊太郎  作曲 小室 等

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふと、あるメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして、かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで星は流れ
いまどこかで虹が立ち
いまどこかで火は燃えること
いまどこかで火は燃えること

生きているということ
いまだれかが旅立つということ
いまだれかがだれかをみつめ
いまだれかが決意すること
いまだれかが問いかけて
いまぼくらは歌うこと
いまぼくらは歌うこと
いまぼくらは、ぼくらは、ぼくらは歌うこと

生きているということ
いま地球は廻っているということ
いまナイフがきらめくということ
いま子兎が跳ね、鯨はまどろみ
いま種子はまかれ、石は抛られ
いまぶらんこがゆれていること
いまぶらんこがゆれていること
ぶらんこにはむすめが乗っている
ぶらんこにはむすめが乗っている
ぶらんこは僕がつくったぶらんこ
いまぶらんこがゆれていること

生きているということ
海はとどろくということ
鳥ははばたくということ
夜は、夜は明けるということ
風が立つこと
いま、いまが過ぎてゆくこと
いま、いまが過ぎてゆくこと

生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
ひとは愛するということ
あなたの目のぬくみ
いのちということ
by bashomeeting | 2008-05-25 11:04 | Comments(0)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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