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最近和洋詩歌考現学7 ―教材◆〈パロル(模す)〉ということ

 たかはし ひろゆき君の詩「雨」の空欄補充をしたあと、この詩を〈パロッて〉、それぞれ詩を書いてみよという課題を出した。韻律や文体は真似てよいから、自分の心にあるものを吐き出すという試みである。そして感想を書いてもらった。以下はその抄録である。

******* 受講生の感想から *******

とても後悔しています、「雨」という詩にある自然体を忘れてしまっている自分を(A.A)/空欄補充は絶対の自信があったが、すべて間違っていた。だが受講した満足感は十分に味わった(H.T)/大学生としての社会常識とマナーを身につけよと言われる昨今、子どもの時に持っていた独自の感覚を忘れてはいけないということを思い出させてくれた(S.K)/毎行の一番上にある「雨」という一字の、この詩全体に雨を降らせているかのような効果が印象的だった。百姓が雨を求めて天を仰ぎ見ている光景。この素直な表現力に驚いた(K.Y)/シンプルなリフレイン形式なのに、先生の解説を聞くと、とても奥が深いと思った(S.Y)/「雨」をまるで「人」に対するように扱っている。〈君たちも何かになってみよ〉という先生の言葉が刺激的であった(K.S)/〈誰(何)かになって、物を見る〉という先生の要求は、予想以上に難しい。想像力においても、知識においても(M.N)/自然を含めて、さまざまな物が命を持っていた小さいころを思い出した。あのころはぬいぐるみだって大事な友だちだった。あのころのように、さまざまな物に命を宿して暮らしたら、何でもない風景が素敵なものになるな、と考えた(H.C・N.T)/小学生と親とが同じ目線で「雨」を見ている。昔は親子が親密な関係にあったのだと思った。表現とは生活環境よって大きく異なることがわかった(N.A・O.T・O.A・N.K)/もし私が六年生の時に詩を書いたとして、親と対等の目線を持つことはなかっただろう。大学生になった今でも同じ。でも第三者的目線でも、自分の世界をひろげるという意味は大きい。自分を見つめる手掛かりになる(K.K・K.Y)/「百姓」という言葉を使っていることに驚く。先生の付けたタイトル「重なるまなざし」の通り、子どもと百姓である親の目線が重なっているのだ。雨を友人のように扱う作者の感性が美しい(O.S)
by bashomeeting | 2008-07-21 11:44 | Comments(0)

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