蕪村クイズ2
2009年 01月 20日
古庭に鶯啼きぬ日もすがら
柳ちり清水かれ石ところどころ
夏河を越すうれしさよ手に草履
水桶にうなづきあふや瓜茄子
春の海終日のたりのたり哉
鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉
春雨や小磯の小貝ぬるるほど
埋み火や終には煮ゆる鍋のもの
蓑虫のぶらと世にふる時雨哉
牡丹散りて打ち重なりぬ二三片
斧入れて香におどろくや冬木立
二もとの梅に遅速を愛す哉
菜の花や月は東に日は西に
花いばら故郷の路に似たる哉
憂ひつつ岡にのぼれば花いばら
水落ちて細脛高き案山子かな
鍋敷きに山家集あり冬ごもり
牡丹切つて気のおとろひし夕かな
五月雨の大河を前に家二軒
蚊の声す忍冬の花の散るたびに
月天心貧しき町を通りけり
ゆく春や重たき琵琶の抱きごころ
遅き日のつもりて遠きむかしかな
几巾きのふの空のありどころ
白梅のあくる夜ばかりとなりにけり
【答え】すべて蕪村の句です。