常世へ7―なみだを吸へる砂の玉
2009年 03月 26日
なみだを吸へる砂の玉
なみだは重きものにしあるかな(啄木・一握の砂)
Thank you Tomiko san.
啄木が好きな先生でした。もっとも先生の世代の多くが啄木の世界に身体を震わせたはずですが……。 (よ)
〔啄木〕石川啄木。歌人。明治十九年(1886)~明治四十五年(1912)、 26歳。名は一(はじめ)。岩手県生まれ。鉄幹・晶子に師事し『明星』や新詩社に学ぶ。代用教員、新聞記者などを経て創作生活に入る。社会思想に鋭敏で、短歌を口語三行詩の姿に排列して、生活感情の描写に素直であった。近代短歌史上もっとも愛された歌人で、短歌を大衆のものとした功績が称えられている。歌集『一握の砂』『悲しき玩具』のほか、詩・小説・評論をも手がけた。