常世へ11―あらましかばと思ふ人
2009年 03月 29日
ボクもまた、
呆然と一人静の二三十 海紅
人悼む一人静のひとりづつ 同
夕やみの一人静のひとりかな 同
〔為頼〕藤原為頼。平安時代の歌人。長徳四年(994)没、享年未詳。堤中納言兼輔の孫。紫式部の伯父。掲出の歌は『拾遺集』の前書に「昔見侍りし人々おほく亡くなりたることを嘆くを見侍りて」とあり、疫病で大切な人々を亡くした悲しみを詠む。藤原公任と親しく、同集には公任の返歌がある。家集『為頼集』。
2009年 03月 29日
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