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よき母のよき娘を得たるすがたかな

 眠れぬ夜の、ある時は枕辺に句集を引き寄せる。昨夜は根本文子句集『雁のやうに』(二〇〇九・三、本阿弥書店)。そのなかの一句を深更の友として、泣き疲れて眠る。句は、よき母のよき娘を得たるすがたかな。ボクにも、よき息子、よき弟子、よき教師たらんと努めたころはあったのだが……。

  十八のつもりの母と早春賦   文子

〔早春賦〕大正二年(一九一三)、『新作唱歌第三集』に発表された唱歌。唱歌は明治初期から学校教育用に作られた童謡で、旧制の小学校では教科のひとつでもあった。昭和十六年(一九四一)、小学校が国民学校(初等科六年、高等科二年)と改称された年に音楽と改称された。

  早春賦   吉丸一昌作詞/中田章作曲

 春は名のみの風の寒さや
 谷のうぐひす歌は思へど
 時にあらずと声もたてず
 時にあらずと声もたてず

 氷解けさり 葦はつのぐむ
 さては時ぞと思ふ あやにく
 今日も昨日も雪の空
 今日も昨日も雪の空

 春と聞かねば知らでありしを
 聞けばせかるる胸の思ひを
 いかにせよとのこのころか
 いかにせよとのこのころか
Commented by つゆ草 at 2009-04-21 09:36 x
私も読ませていただき目頭が熱くなりました。今メールにも書かせていただきました。根本さんのお人柄が滲み出ていてとても深いものを感じ、同じように母と向き合っている私にとっても指針になります。早春賦は私も大好きでよく口ずさむ歌です。
by bashomeeting | 2009-04-20 10:36 | Comments(1)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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