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常世へ17―父親の如く※

 大学院に俳文学を指導する教授は一人もいなかった。ボクの迂闊といえばその通りだが、数年の会社員時代を葬り去って大学に入った年は、同年の人々は四年生で七十年安保闘争で忙しくしている人も多く、学部生のころもボクは大学生という気分を味わったことがない。だから大学院も研究時間さえ得られるなら、それで十分と考えていたのかもしれない。入院(大学院合格)後、短期大学所属の先生の研究室に報告に行くと、喜んでくれながらも「自分は自分のことで精一杯で、時間がない。だから弟子を持つつもりはない」という主旨のことをいう。その理由はしだいにわかることになるが、そのときは理解できなかった。
 先生はお追従が嫌いだった。だからボクは時に息子の如く正面から攻め、先生は父親の如くボクを叱った。貴重な時間をへつらいなどに費すわけにはいかなかったのだ。
Commented by 小出富子 at 2009-06-14 23:12 x
俳句を俳文学研究会になって十年以上がたち、連句も続けられています。おもえば、俳句について何の知識もなかつたことに気づき、芭蕉必携、芭蕉連句集、芭蕉読本など読んでいます。不勉強を恥じています。
Commented by 小出富子 at 2009-06-14 23:14 x
「俳句を」は消します。
by bashomeeting | 2009-06-13 19:21 | Comments(2)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


by bashomeeting