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常世へ18―美しい夜潮

 俳誌『雪』(新潟)の七月号に、俳誌『はまなす』主宰の佐藤多太子氏が「村松紅花先生のこと」という追悼文を寄せています。その末尾に宮古湾の重茂半島(おもえはんとう)の民宿に一泊し、久保田ひろしさんのお世話で催した流灯のことが書かれています。紅花先生が虚子の法名を、村上三良さんが素十の法名を、多太子氏が実父の法名をそれぞれ筆で書いて流した由、多太子氏は〈美しい夜潮であった〉と懐かしんでいます。『雪』を丁寧に見れば分かるのでしょうが、これはいつのことであったか。
 平成十二年八月二日、私は墓参りのために家族と自家用車で北上し、八戸白浜の海幸園という民宿に一泊。そこで廊下の壁に「波の上飛ぶ海霧と海猫と 紅花」としたためられた色紙をみています。民宿は忙しそうにしていましたので、詳細を聞くことはできませんでしたが、もしや流灯の一夜とはこの海幸園ではありませんか。

  海霧を来しせめて遺影にまみえたく   海 紅
by bashomeeting | 2009-06-30 03:32 | Comments(0)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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