今年は芭蕉と曽良が『おくのほそ道』の旅をしてから320年目ということで、江東区芭蕉記念館(東京都江東区常盤)が企画した講座に出講している。講座日程は以下の通りで、第一回目である先週は、昨年監修した小学館の雑誌『サライ 』〈大特集「おくのほそ道」を旅する〉(5月1日号)の附録、松平定知さんの朗読によるCDによって全文を聴いて、ともかく『おくのほそ道』の全体を知ってもらい、並行して芭蕉自筆草稿本・曽良本・素龍清書本の複製を回覧して、『おくのほそ道』の原本がどのような物かを想像してもらった。これは、毎年150~200名余の学生に『おくのほそ道』講義をしているが、一年で読了できたためしがないという反省に立って、毎回テーマを定めて、毎回作品の全体に言及するという方法を採用したのである。
1,6/26(金) 『おくのほそ道』を聴く、さわる
2,7/ 3(金) なぜ旅に出たのだろう
3,7/10(金) みちのくって、どんなところ
4,7/17(金) どんな人が描かれているの
5,7/24(金) 俳句って、なんだろう