海紅山房日誌
2024-01-02T10:34:04+09:00
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芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。
Excite Blog
2024年賀
http://kaicoh.exblog.jp/29805085/
2024-01-02T10:33:00+09:00
2024-01-02T10:34:04+09:00
2024-01-02T10:33:14+09:00
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2024年甲辰 歳旦
来ては散る日がな一日初雀 海紅
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終戦記念日◆霊あらば親か妻子のもとに帰る靖国などにゐる筈はなし 市村 宏(『東遊』)
http://kaicoh.exblog.jp/29666125/
2023-08-15T13:55:00+09:00
2023-08-16T10:43:16+09:00
2023-08-15T13:55:25+09:00
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ワークショップ:連句入門2(転載)/2月の芭蕉会議(白山句会2月例会)
http://kaicoh.exblog.jp/29492348/
2023-02-08T21:54:00+09:00
2023-02-08T22:04:22+09:00
2023-02-08T21:54:16+09:00
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参加者は会員限定です。しかも、出入り自由です。近日中に始めますので、「白山ネット連句会」を覗いてください。
昨年は6月12日(日)に2年4ヵ月ぶりの対面での句会が出来ましたが、その他はネット句会でした。コロナ感染状況からやむを得ないことでしたが、幹事会に「ややマンネリズムに落ち入っているので、2月は連句の遊びでもしましょうか」と、提案して了承されました。
場所は「白山ネット連句会」ですが、ワークショップの性格上、必要に応じて「海紅山房日誌」も併用します。海紅一人では成立しませんし、目的は「誰もが気軽に遊べる連句」ですから、素人と思っている人は有資格者です。すべて海紅が誘導します。未完成に終わるかもしれません。それでも最後には連句を面白いと思っていただけると信じています。
▶▶これは「白山句会2月例会(ワークショップ:連句入門)」の転載。場所は「芭蕉会議」→「お知らせ}→「2月06日」と進んだページです。キイワードは「いちど連句をこわしてみよう」「連句のイノベーション(新機軸)」「素人は有資格者」です。]]>
ワークショップ:連句入門1(口上)
http://kaicoh.exblog.jp/29492125/
2023-02-08T17:19:00+09:00
2023-02-08T22:01:47+09:00
2023-02-08T17:19:07+09:00
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2023年賀
http://kaicoh.exblog.jp/29460184/
2023-01-01T03:21:00+09:00
2023-01-01T03:29:00+09:00
2023-01-01T03:21:36+09:00
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2023年癸卯 歳旦
鴨長明を思ふ
手のやつこ足の乗りもの手毬唄 海紅
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終戦記念日◆霊あらば親か妻子のもとに帰る靖国などにゐる筈はなし 市村 宏(『東遊』)
http://kaicoh.exblog.jp/29300146/
2022-08-15T17:11:00+09:00
2022-08-22T13:24:11+09:00
2022-08-15T17:11:14+09:00
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金子光晴
バネのこわれたベッドのうえに
仮死の子が横たわる。
むりにも子供を病人にしたて、
敵のてだてのうらをかこうと。
非国民の父親は、窓をしめきり、
松葉で子をいぶしたり、
裸にして、庭につき出し、
十一月の長雨にたたかせたり、
子は、衰えて眠る。夜もふけて、
父は、子のそばで紅茶をいれる。
人がみな、鬼狼になった時代を、
遮断する、破れカーテンのうち、
タムの穿く
刺繍の靴。
蒟醤の箱、プノンペンの面。
それら、みな。
子の父や、母が、子のために
世界のすみずみを旅して
あつめかえったおもちゃの影まぼろし、
幾歳、心の休み所となったこのかくれ家。
この部屋も、あすは木っ端みじんとなろう。
だが、その刹那まで、
一九四〇年日本の逆潮を尻目の、
ここの空間だけが、正しいのだ!
窓のすきまを忍び込む、
風がことりという。
戸外の夜陰をひっさらって
「時」の韋駄天走りをかいまみて、
子と父を引き裂くその「時」が
刻々に近づく
だが、その不安を
しまいまで、口にすまい。
子はねむる。わるい夢をみてか
ときどき、うなされるが、
父は、机にむかって、
アリストファネスをよむ。
▶▶金子光晴(昭和50没、享年80)。作品は『落ちこぼれた詩をひろいあつめたもの』という詩群による。]]>
朝日カルチャー新宿始末3◆講師の立ち位置
http://kaicoh.exblog.jp/29132029/
2022-03-24T19:06:00+09:00
2022-03-24T19:23:17+09:00
2022-03-24T19:06:17+09:00
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Ⅱ、我々のようなサラリーマン学者に芭蕉を理解出来るはずがない。
Ⅲ、芭蕉の作品も立派だが、芭蕉が引用する中国や日本の古典もすばらしい。
▶▶わたしは上記の3点を、講師としての自分の立ち位置とし、聴講者の方々の前に立っています。ⅠⅡは恩師の教えです。Ⅲは朝日カルチャー講師を引き受けて以降の実感です。すなわち、学校の講義はカリキュラムやシラバスという制約があって、肝腎な点をハショリますが、カルチャー講座はエンドレスなので、杜甫も李白も、源氏物語も枕草子も、必要箇所はすべて紹介できるということです。次回はⅠⅡⅢの補足説明をいたしましょうか。
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読む楽しみ◆ラジオからカーペンターズぼたん雪 由紀子
http://kaicoh.exblog.jp/29075217/
2022-01-31T15:27:00+09:00
2022-02-06T20:36:32+09:00
2022-01-31T15:27:43+09:00
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市中の教養講座を受講したり、一定の主義主張をもつ俳句雑誌で選者の選を受けて入選を競ったり、そうした雑誌の変形である各種の俳誌に加わって自分の作品を掲載する枠を得たり、また新聞俳壇への投稿や懸賞俳句の応募に熱を上げたり、あまりほめられたことではないが、俳壇で名を成そうとしたりと、まことに多彩である。
しかし、そのいずれにも暮らしのカタチがなじまず、俳句に遊ぶことを断念している人もいる。それは気の毒だから、そうした事情の人たちのリズムに寄り添い、気のおけない俳句会を作ってお手伝いをしたりする。
最近、そうした俳句会のひとつで、兼題「ラジオ」に挑戦して、由紀子さんの「ラジオからカーペンターズぼたん雪」という句に遭遇。ボクは〈この兄妹のデュオは澄みきっていて、春の雪(ぼたん雪)という景にお似合いですね〉と感想を述べた。
するとFさんから〈読後すぐに脳裏を「Yesterday Once More」が流れた。ノスタルジックな歌詞とメロディにぼたん雪はおしゃれな組み合わせ〉という感想が寄せられた。それで久しぶりに、「When I was young I’d listen to the radio」と始まる「Yesterday Once More」を聴いた。こみ上げるものがあった。
ところで、「Yesterday Once More」をボクに和訳させると、「あの日に帰りたい」となる。「あの日に帰りたい」とくれば、「泣きながら、ちぎった写真を手のひらにつなげてみる」と始まる荒井由実の名曲で、ボクの母校の小学校が閉校する際の記念誌に求められて、同じ「あの日に帰りたい」という題で思い出を寄せた記憶がよみがえった(海紅山房日誌:2011年 02月 26日)。
「Yesterday Once More」の清澄と、荒井由実の「あの日に帰りたい」の演歌に等しい重たさ。小さな俳句会で出逢った一句で、こんなゆたかな数日を過ごすことができた。ボクが〈俳句は読者のものですよ〉いうのはこういうことである。]]>
朝日カルチャー新宿始末2◆これまでに話したこと
http://kaicoh.exblog.jp/29075214/
2022-01-31T15:20:00+09:00
2022-03-24T19:20:41+09:00
2022-01-31T15:20:38+09:00
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1)誤解された与謝蕪村
2)芭蕉と蕪村
3)芭蕉が教えてくれたこと
4)松尾芭蕉と与謝蕪村―たしなみとしての詩歌―
5)芭蕉の生涯と作品(伊賀在郷時代)
芭蕉一族と伊賀
6)芭蕉の生涯と作品(江戸市中居住期)
俳諧(連句)の基礎・『桃青門弟独吟二十歌仙』の虚実
7)芭蕉の生涯と作品(深川隠棲初期)
深川退隠とその理由・多彩な門人たち「其角の洒脱」「温雅な嵐雪」「軽妙な杉風」
8)芭蕉の生涯と作品(野晒行脚期)
『野ざらし紀行』と漂泊の思い・連句「狂句木枯らしの」歌仙
9)芭蕉の生涯と作品(貞享庵住期)
『鹿島詣』と仏頂和尚
10)芭蕉の生涯と作品(笈の小文行脚期)
『笈の小文』から『更科紀行』へ・杜国慰問の実態・蕉門の拡大と俳諧観
11)芭蕉の生涯と作品(元禄初年庵住期)
歌枕探訪の軌跡・漂泊の意味を問い直す・『おくのほそ道』前夜(おもしろうてやがて悲しき・姨ひとりなく月の友・兄半左衛門の妻の死)・多彩な門人たち「篤実な去来」「格調と凡兆」「清澄な凡兆」
12)芭蕉の生涯と作品(『おくのほそ道』の創造力)
路通と曽良・『おくのほそ道』序説(成立・構成と内容)・深川出庵・室の八島と歌枕の定義・那須野のむすめ・白河の関と歌枕・黒羽と浄法寺兄弟・『曽良旅日記』の文体・須賀川と「風流の初め」・須賀川と「見つけぬ花」・郡山の「花かつみ」・福島の「摺りごろも」・飯坂の佐藤継信と忠信兄弟・義経思慕・笠島と流離・武隈の松と古歌のパロディ・宮城野の風狂者・壺の碑という誤解・天地流転の相(末の松山・塩竈の浦)・塩竈明神と勇義忠孝・天地創造の神秘(松島実見)・瑞巌寺と求道・石巻と辛苦・平泉と栄枯盛衰・関越え、峠越えと旅愁・清風称揚・立石寺と清閑・最上川と風流・出羽三山体験・鶴岡の四吟歌仙・松嶋は笑ふが如く、象潟はうらむがごとし・佐渡も市振も恋・金沢と哀傷・小松と実盛伝承・那谷寺と花山法皇・山中と菊慈童伝説・全昌寺と離別・求道(汐越の松・天竜寺・永平寺)・福井と『源氏物語』夕顔・敦賀(待宵と雨明月)・色の浜と風狂・大垣と擬死再生の論・戸田如水日記・近江蕉門(古風の尚白・主観の千那・姿先情後と正秀)
13)芭蕉の生涯と作品(上方漂泊期)
伊勢参宮前後(紙衾の記・)卓袋宛て書簡・明智が妻の話・不易流行という示唆・「幻住庵の記」・『嵯峨日記』・撰集『猿蓑』の世界・木曽塚をめぐって
▶▶ここにあげたタイトルは近世俳諧の枠組みで、展開については今栄蔵著『芭蕉年譜大成』の目次を参考にしている。なお、そそのかされて「子規・虚子・素十を読む」「山頭火と放哉」などという講座を担当したこともある。平生から〈古典俳諧と近代俳句は別物ではない〉と言明し、俳句も作っているわけだからという口車に乗ったのである。
次は、講師としての立ち位置を述べることにしようか。
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朝日カルチャー新宿始末1◇はしがき
http://kaicoh.exblog.jp/29052630/
2022-01-11T11:48:00+09:00
2022-03-24T19:20:05+09:00
2022-01-11T11:48:46+09:00
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昨年の11月であったと思う。芭蕉会議のメンバーで、このカルチャー講座を受講するTさんから「先生が自己宣伝めくことを嫌うのは知っているが、大学の講義よりおもしろいので、芭蕉会議の会員フォーラム(掲示板)で紹介してもイイか」という打診があった。
私は〈評価は当人でなく、他者がするものである〉と考えてきたので、この気遣いに素直に感謝し、己の卑屈な殻を破って〈Tさんの配慮に応えるべく、講座の要旨をブログ「海紅山房日誌」に紹介するよう努力します〉と返事した。タイトルにした「朝日カルチャー新宿始末」とはその実践の表明みたいなものである。
次回は、今までどんな話をしてきたかを、かいつまんで紹介しようか。
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2022年賀
http://kaicoh.exblog.jp/29040661/
2022-01-01T07:59:00+09:00
2022-01-01T07:59:05+09:00
2022-01-01T07:59:05+09:00
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あけましておめでとうございます
2022年壬寅 歳旦
常の日の如くに出でて初日影 海 紅
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この人の一篇◆椎名美知子さんからの詩の贈りもの〔其3了〕
http://kaicoh.exblog.jp/28998551/
2021-11-27T15:21:00+09:00
2021-11-27T15:21:49+09:00
2021-11-27T15:21:49+09:00
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椎名美知子
誰だって心に引っかかるものを持っている
いろいろあってね
いろいろあるよね
電話の向こう
語らなくても分かり合えるものがある
心の中にしまっておくと重いから
前に出しておいてください
そう 風の通り道にです
大きな袋を持って回収に行きます
そのあと空に舞い上がって
袋の口を開けまき散らします
広い空だからたちまち霧散してしまいます
心配ないよって木霊になって帰ってくるかもしれません
風下にいた人がうっかり吸い込んで
気持ちが灰色になって変だなあって首を傾げたりして
ウフッ
でも大丈夫 風がまた吹き飛ばしてくれます
考えてもどうにもならないことがある
ケセラセラ なるようになります
風が吹いていれば
そこにとどまっていることはないのです
電話の相手はもしかしたらいつかの自分
さあ 元気で行きましょう
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この人の一篇◆椎名美知子さんからの詩の贈りもの〔其2〕
http://kaicoh.exblog.jp/28998543/
2021-11-27T15:18:00+09:00
2021-11-27T15:18:19+09:00
2021-11-27T15:18:19+09:00
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未分類
椎名美知子
小春日には
越し方の暖かい日が宿っていて
ふと立ち止まる人に語り掛ける
母と縁側で
どうということもない話をした
ひとこま
小さかった娘たちと
駆け回った広場のカーンとした
ひととき
そこここに
あの日この日が止まっている
今まで何とか歩いてきたでしょ
急ぐことはないよ
遊んでいって
かすかな風を連れて
小春日が誘ってくれる
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この人の一篇◆椎名美知子さんからの詩の贈りもの〔其1〕
http://kaicoh.exblog.jp/28998534/
2021-11-27T15:13:00+09:00
2021-11-27T15:14:10+09:00
2021-11-27T15:13:32+09:00
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椎名美知子
今日は
とてもいいお天気
ベランダに干したお布団で
きっとお日様がいっぱい
お昼寝しているよ
夜になっても
お日様は隠れていて
ぽかぽかあっためてくれる
そんなあったかいもの
いつも持てたらいいな
曇っているときもあるよね
雨の時もあるよね
いいお天気の日には
たくさん蓄えておこうね
誰かをあっためられたらいいな
自分もあったまれたらいいな
ほんわり
お日様みたいだったらいいね
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この人の一篇◆椎名美知子さんからの詩の贈りもの〔序〕
http://kaicoh.exblog.jp/28998526/
2021-11-27T15:07:00+09:00
2021-11-27T15:26:36+09:00
2021-11-27T15:07:29+09:00
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平成18年(2006)4月以降、芭蕉会議サイトに海紅句抄というタイトルで、月にふたつの拙い句を示して、各位に批判を乞うているが、掲出句「故郷に」は11月前半の一句である。
ひごろ、〈俳句を含む詩歌は作者のものである以上に、読者のものである〉と言っているボクの意図をくんで、折々の感想を寄せていただいているが、過日詩人の椎名美知子さんから「この句から三篇の詩ができたので、お暇なときに読んで・・・」というE-mailが届いた。一人占めするのはモッタイナイので、この序に続いて紹介します。
詩のみならず、連句の付句がうまれる場所を示唆するものとしてお読みいただければ幸いです。
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