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海紅山房日誌

kaicoh.exblog.jp

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。

2006年 09月 02日 ( 2 )

 三木慰子さんが労作『「野ざらし紀行」古註集成』(和泉書院)を完成された。土芳著『三冊子』(元禄十五成)から錦江著『泊船集解説』(安政六成)まで、二十九種の近世期の注釈書が一覧されたのである。どこかで輪読の会を始められないか。
by bashomeeting | 2006-09-02 16:41 | Comments(0)
 江東区芭蕉記念館から、翻刻『「俳諧 海内人名録」Ⅱ』(年度報告書)を贈られた。昨年の第Ⅰ部と合わせて、嘉永年間の一千名に及ぶ俳諧人名録が活字で読めることになった。各俳人の一句がそれぞれ掲出されているので、句集の性格も持っている。その詳細は省くが、西馬の跋文は、当時の俳人が、俳諧の目的を、出離遁世の枠組みでとらえている一資料であるから、核心部分を意訳して書きとめおく。

 西馬は、西行が出家の心を詠んだ歌「同じ心を/世を厭ふ名をだにもさは留め置きて数ならぬ身の思ひ出にせん」(西行・山家集・雑)を引きながら、〈この西行歌に見える、名を遺そうという気持ちは、この世の思い出とするという意味で、最初の仏道修行であろう。この世の思い出がなければ、出家後の修行も却って怠慢になり、仏道への専心がむずかしい。ところで、この『俳諧 海内人名録』は国内の俳人一千名以上の通称までも記してあるが、その意図は先掲の西行歌に同じく、俳諧への専念を出離修行の最初の思い出として、長く後世に残そうとするものであろう…〉と書いている。
by bashomeeting | 2006-09-02 16:38 | Comments(0)

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