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海紅山房日誌

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2010年 03月 22日 ( 3 )

資料◆ゑいふ宛蕪村書簡

 京都の「美術商 村山」「山本美術店」「衆星堂」の書画・古書籍販売合同目録『清興』(第6号、2010.3.15)に蕪村書簡が出ていた。私見では真贋の度合いは70点くらいで、蕪村真筆かその写しの可能性が高い。しかし内容・用件に魅力はない。

■日付 「文月朔」日
■宛先 「ゑいふ」宛
■寸法 「本紙巾18×竪15.6㎝ 総丈巾41.3×竪107㎝」
■保存 箱入
■価格 1,200,000円
■本文
おくのほそみち又望人/有之したゝめ候 急ニ浪花へ/下シ申候故、御めニかけ申候 是ハ/其蜩翁御らん被成度よし/かねて承候故 御めニかけ申候/乍御面倒御達可被下候/表粧いまた出来いたさぬ/巻物ニ候間 もめ申さぬ/様ニ御取扱ひ可被下候/以上/文月朔 夜半/ゑいふ様

〔ゑいふ〕 嬰夫か。そうなら、安永六年(1777)の「歳旦を」歌仙」(『夜半楽』所収)、安永八年(一七七九)「笈脱だ」歌仙(杜口ほか編『二人連』)に同座する。蕪村晩年の門弟で、杜口とも近い京都の住人であろうが、詳細未詳。

〔其蜩翁〕 俳人。宝永五年(一七〇八)生。神沢杜口。本名は貞幹。其蜩は別号。京都町奉行与力。四十四歳で致仕。その後は文事に遊び、『翁草』二百巻を完成。蕪村の文章「葛の翁図賛」は安永九年(一七八〇)、其蜩翁の古稀祝賀に染筆した佳品。寛政七年(一七九五)、八十六歳没。
by bashomeeting | 2010-03-22 21:57 | Comments(1)

常世へ28―eijiさん

 eijiという人からボク宛に電話があった、と教務課から連絡があって、教えてくれた番号に電話をすると、その人は先生に、『「おくのほそ道」の想像力』(笠間書院)という本を書かせる着眼を与えた、あのeiji氏でした。毎年の年賀状のお返事が今年はなくて心配になり、調べたところ、昨年の他界を知って呆然としたとのことです。燧庵に彼と奥さんと子どもさんを招いて、紹興酒を呑む約束をしていたそうですね。先生の墓所をお尋ねでしたのでお教えしました。近いうちに奥さんとお子さん同伴でうかがうそうです。

  哀しみのあらたまりたる花辛夷  海紅

  
by bashomeeting | 2010-03-22 18:42 | Comments(0)

常世へ27―紅花先生の一周忌法要と追悼句会

 三月十六日(火)は先生の祥月命日です。葛発行所が墓前法要と追悼句会を計画しました。法要は東京駅から懐かしい方々に御一緒して、貸し切りバスで神野寺へ出かける計画でしたが、間の悪いことにぬけられない会議が入り、ボクはあきらめざるを得ませんでした。

 会議を終えて、句会場である大森のホテルに向かい、法要から戻った人々と再会し、句会から会食へ。追悼句会というならわしは古典の世界からなじみがあるけれど、どうにも心の定まらない時空です。追悼句を詠むという行為自体を、どこかつつしみのないことのように思ってしまう自分が情けない。先生没後のボクはやはりどこか壊れてしまった玩具のようです。「幻の世に春雪の降ることよ 紅花」という先生直筆の複製短冊が全員に配られました。そして、こころなしか、やつれてみえるその書体に涙しました。

 散会後、D氏とK氏に引き留められて、居酒屋で二時間三十分ほど話し込みました。というより、ボクが二人に叱られていたのかナア…。

 お彼岸は過ぎてしまいますが、二十八日(日)に、先生とボクの共通の教え子たちとお墓にうかがいます。

  地虫出づ遺影と酒を酌みに来し    海紅
  師とその師墓をならべてぬくからん   同
  
  
by bashomeeting | 2010-03-22 18:05 | Comments(0)