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海紅山房日誌

kaicoh.exblog.jp

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。

2011年 06月 29日 ( 1 )

巣ツバメの最期

 明け方の五時までは、起きて仕事をしていたのだ。しかし、徹夜では今日の仕事に障ると考えて、二時間ほど眠ることにした。寝過ごしはしなかった。過日、ボクを襲った親ツバメの声と同じ、攻撃的な囀りに目覚めると、ツバメの雛一羽が玄関通路に落ちて息絶えていた。見上げると巣は壊れていない。これはめずらしいことだ。敷き藁や羽毛のようなものが、巣の中に盛り上がって見える。雛は五六羽いたはずだが、すべて喰われてしまったのか。それとも、中で死に絶えたか。
 再び親ツバメの威嚇する声に気づいて、電信柱を見上げると、カラスがそしらぬ様子で遠くを見ている。ツバメの襲撃など問題にしていない顔だ。こうして、今年のツバメの子育ては失敗に終わった。親ツバメは、これからどうするのだろう。雛がいなくなったはずの巣を訪ねては、またどこかへと飛んでゆく。そんなことを繰り返しているが、もうボクを威嚇することもない。六月二十七日の朝のことであった。
 六日後の朝、巣の真下にあるプランターの中に、まだ孵化していない卵をひとつ見つけた。ウズラの卵の三分の二ほどの楕円形である。ちなみに、巣の外形はまだ立派に整っている。

   半夏生咲きけり梅雨もほゞなかば  素十
  
by bashomeeting | 2011-06-29 14:35 | Comments(0)

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