人気ブログランキング |

<   2007年 01月 ( 3 )   > この月の画像一覧

悪い句

 俳誌『鷗』二月号が届く。故長谷川耕畝さんの「『句修行寸言』抄2」を読む。中にある「悪い句」の一章を抽出する。

 俳句でもっとも嫌うのは観念の表出に終わっている句である。つづいて、説明、報告、理屈に終始している句。更には風流ぶり、思わせぶり、上手ぶり等、或は奇を衒った句等も嫌われる。いずれも詩情が無いからである。
  雨に濡れ日に乾きたる幟かな 虚子
という人口に膾炙されている句を若い日の素十は「悪い句ですね」と言ったそうである。虚子はにこにこと「悪い句です」と答えたという。その心は理屈。この師弟ならではの逸話である。
by bashomeeting | 2007-01-30 08:38 | Comments(0)

寒鴉の羽衣

  毎朝四時三十分、草庵の東方のねぐらを飛び立った数百羽の寒鴉の群が、西方に向けて鳴き交わしながら飛んでゆく。仲はよいが、隷属するというのではなく、それぞれが己が翼に精一杯の力をこめて、自分という未知の塊を運んでゆく。その先には、近年開けた繁華な街がひろがっているが、人間の多くはまだ蒲団の中であろう。規則正しい時間を刻みながら、自分の生を奇跡的なものに昇華すること。彼らの墨染めの羽衣は、そのために不可欠な美しい用意である。
by bashomeeting | 2007-01-23 08:36 | Comments(1)

ドンキホーテな日々

  歳末も新春もボクはドンキホーテな日々を送っている。だが、君に今そのすべてを報告できる体力と気力がない。だから、そのなかから、MK先生に随行した旧臘の旅のことを、かいつまんで記して、新しい年のスタートとしよう。

  ここだけの話だが、『おくのほそ道』で芭蕉が宿を借りるのに難儀した石巻へ行ってきた。先生との二人旅はまことに久しぶりである。S家を訪ね、Z寺で過去帳の披見を許してもらい、日和山から芭蕉の見た景色を余すことなく脳裏におさめた。そして、理解あるタクシー運転手に出逢って、曽良の旅日記通りのコースで、北上川を登米町(とよままち)まで上るという贅沢をし、美しすぎるこの登米という町の歴史を丁寧にながめて、十八世紀に俳僧雲裡がこの地に植えつけた、芭蕉信仰の念とは何であったかに思いを馳せた。

  そして、帰宅後二日間、発熱で寝込んでしまった。ここだけの話だが、ドンキホーテは、このごろ体力が落ち始めているようだ。

  ところで、コトシモ ヨロシク。
by bashomeeting | 2007-01-04 23:00 | Comments(0)