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海紅山房日誌

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芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。

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 英国から戻った(ひ)君に訃報を伝えたところ、折り返しお悔やみの手紙があり、〈まさしく、世の中にあらましかばと思ふ人なきが多くもなりにけるかな(為頼・拾遺・哀傷)、の感を強くします〉とあった。

 ボクもまた、

  呆然と一人静の二三十      海紅
  人悼む一人静のひとりづつ    同
  夕やみの一人静のひとりかな  同

〔為頼〕藤原為頼。平安時代の歌人。長徳四年(994)没、享年未詳。堤中納言兼輔の孫。紫式部の伯父。掲出の歌は『拾遺集』の前書に「昔見侍りし人々おほく亡くなりたることを嘆くを見侍りて」とあり、疫病で大切な人々を亡くした悲しみを詠む。藤原公任と親しく、同集には公任の返歌がある。家集『為頼集』。
by bashomeeting | 2009-03-29 17:11 | Comments(0)

常世へ10―殺風景な春

 なんという殺風景な今年の春の景色でしょうか。二十六日に尾形仂先生が永逝されました。これで、ボクは蕪村について問いかけるお二人の先生を失ってしまいました。

〔尾形仂〕国文学者。大正九年(1920)~平成二十一年(2009)、八十九歳。東京教育大学、成城大学教授を歴任。東京都生まれ。能勢朝次・潁原退蔵に師事して、芭蕉・蕪村の研究を中心に戦後の俳文学研究をリードした。著書に『松尾芭蕉』『座の文学』『俳諧史論考』『蕪村自筆句帳』など、編著に『蕪村全集』『江戸時代語辞典』ほか。
by bashomeeting | 2009-03-28 12:27 | Comments(1)
Thank you Michiko san and Tuyukusa san.

 ひとつの闇がひろがっていきます。それはたしかなのです。でも、プレヴェールの詩「夜のパリ」ではないけれど、くらやみは思い出のためにはけっして不都合な時空ではない。 fade-out してゆくにつれて、こみあげてくるものも少なくない。その意味で、くらやみは懐かしい隠れ家です。ときどきそこに身を沈めて、時間をかけて思い出すことにいたします。

 ちなみに、前後してお母さんを失ったのは、親しい俳人の(ぼ)さんです。そのうち芭蕉会議に遊びに来てください、とお願いしてあります。

〔プレヴェール〕Jacques Prévert。1900年~ 1977年、七十七歳。フランスの人。詩人・作家・映画作家。シャンソン「枯葉」・映画『天井桟敷の人々』など。
〔夜のパリ〕プレヴェールの詩。小笠原豊樹訳で示す。
     夜のパリ
  三本のマッチ 一本ずつ擦る 夜のなか
  はじめはきみの顔をいちどきに見るため
  つぎのはきみの目をみるため
  最後のはきみのくちびるを見るため
  残りのくらやみは今のすべてを想い出すため
  きみを抱きしめながら
by bashomeeting | 2009-03-26 10:49 | Comments(0)
 先生お話しの展覧会の詳細は以下の通りです。企画意図は虚子没後50年(今年4月8日)ですから、先生は虚子先生没後五十年、素十先生没後三十三年のあいだ御活躍されたことになります。奇縁というべきであります。ついでながら、ボクは三十六年のあいだ、先生のおそばにおりました。ちなみにこの展覧会、先生はきっと御招待。そうでなくても無料ですね。お出かけください。ボクは繁忙期で、討論会のある日はすべて仕事です。一方、見学はもっか予定の調整中です。ところで、どこもかしこも一律に月曜日休館というのはなかなか滑稽、なかなか哀れ、ひとの智恵はもうすこし柔軟にまわらないものかと思います。

◆展覧会名 「子規から虚子へ―近代俳句の夜明け―」展
◆教えてくれること
1近代俳句黎明期から大正初期の虚子俳壇復帰までの軌跡
2子規はいかに俳句革新し、虚子はどう継承し発展させたのか
3虚子の前半生に影響を与えた子規・漱石・碧梧桐との交流の意味
4明治俳壇の新派の台頭に対する虚子奮闘の軌跡
5「虚子俳句の変遷」(3月7日の稲畑汀子による講演)
6「花鳥諷詠」(3月20日の有馬朗人、稲畑汀子、大串章、深見けん二による討論会。進行:稲岡長)
7「虚子の客観写生」(4月4日の稲畑廣太郎、今井肖子、岸本尚毅、筑紫磐井による討論会。進行:稲岡長)
8「虚子十句」(4月18日の今井千鶴子、金子兜太、辻桃子、安原葉による討論会。進行:稲畑汀子)
◆会期等
◇会期 2009年(平成21年) 3月7日(土)~ 4月19日(日)休館日は月曜日
◇会場 神奈川近代文学館(展示室)
◇住所 231-0862 横浜市中区山手町110
◇phone 045-622-6666
◇虚子記念文学館(兵庫県芦屋市)・神奈川近代文学館共催
◇午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
◇観 覧 料 一般400円(300円)、20歳未満及び学生200円(150円)
高校生以下、65歳以上は入場無料
 *(  )内は20名以上の団体料金
◆主催等
◇主催 県立神奈川近代文学館・財団法人神奈川文学振興会、虚子記念文学館
◇後援 朝日新聞社、NHK横浜放送局、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
◇協賛 現代俳句協会、国際俳句交流協会、社団法人日本伝統俳句協会社団法人俳人協会、東京急行電鉄株式会社、浜田印刷工芸株式会社、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
by bashomeeting | 2009-03-26 09:30 | Comments(0)
しつとりと
なみだを吸へる砂の玉
なみだは重きものにしあるかな(啄木・一握の砂)

Thank you Tomiko san.
啄木が好きな先生でした。もっとも先生の世代の多くが啄木の世界に身体を震わせたはずですが……。  (よ)

〔啄木〕石川啄木。歌人。明治十九年(1886)~明治四十五年(1912)、 26歳。名は一(はじめ)。岩手県生まれ。鉄幹・晶子に師事し『明星』や新詩社に学ぶ。代用教員、新聞記者などを経て創作生活に入る。社会思想に鋭敏で、短歌を口語三行詩の姿に排列して、生活感情の描写に素直であった。近代短歌史上もっとも愛された歌人で、短歌を大衆のものとした功績が称えられている。歌集『一握の砂』『悲しき玩具』のほか、詩・小説・評論をも手がけた。
by bashomeeting | 2009-03-26 06:22 | Comments(2)

常世へ6―転送通知

先生へ
先生の死を悲しんで、寄せてくださるお便りを
その方のプライバシーを侵さぬように
そっとつつみ直して送ります
読んでください  (よ)
by bashomeeting | 2009-03-25 16:44 | Comments(1)
ご永眠とのこと、驚いています。
二〇〇七年四月十三日にお目にかかった際は、意気軒昂となさっていたからです。
その際のスナップを添付します。
素十先生のことを色々とお教え頂きました。
あんなに御元気だったのに…、嗚呼!
慎んで御冥福をお祈りいたします。
実は、
最愛の母が三月十二日未明に永眠しました。
十日より母の見舞いのため帰郷しておりましたので、私なりの看病ができました。
そのような意味ではありがたかったと思っています。
お通夜、葬儀等を済ませた今は、茫然自失の状態です。

春が来たというのに、淋しい日々が続きます。
ご自愛下さいますように。  (ぼ)
by bashomeeting | 2009-03-25 16:31 | Comments(0)
あと少しで桜が咲くのに……
残念です  (き)
by bashomeeting | 2009-03-25 13:40 | Comments(0)

麦とろ飯
うなぎ飯
ワサビ焼酎の思い出が浮かんで………
なんと申し上げてよいやら、わかりません  (ひ)
by bashomeeting | 2009-03-25 07:25 | Comments(0)
紅花さんの訃報を聞いて
さびしい
あれほど縦横無尽に生きたひとを
僕は知らない

久華山房さんの訃報のときもさびしかったが
あのひとは三十年以上も前から
親しくなったころから病魔をかかえて
よくぞあそこまで頑張られたという
意思の強いみごとな生涯であった

紅花さんはそれとはまたちがう
飄々として
ひゃくまでも にひゃくまでも
生きていそうなひとだった

こんなにいいひとばかりを狙い撃ちにされて
さびしいことこのうえない  (あ)
by bashomeeting | 2009-03-24 17:45 | Comments(0)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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