2012年 01月 31日
備忘◆芭蕉翁三百十八年忌 時雨会
1,奉告祭 木曽八幡社
2,如意奏上 翁堂
3,朝日堂の儀
・献花献茶 大津市華道協会
・読経焼香 無量光寺小川龍蔵師
・献句奉詠 吉岡健次
4,挨拶 谷崎昭男庵主
5,風羅念仏踊り 馬場町保存会
浄 斎
6,追善俳句会 無名庵
〔解説〕 昨年の11月12日(日)、広瀬惟然を研究するK君と「芭蕉翁三百十八年忌 時雨会」(大津、義仲寺)に参列した。念願の風羅念仏(惟然作)を拝することができた。伝承する沢木美子さんにも、まことに久しぶりにお目にかかることができた。備忘のために次第を書き留める。
〔参考〕
・風羅念仏踊り半世紀ぶり奉納 中日新聞(中濃版) 平23・11・11
2012年 01月 24日
年頭に考えた◆Not jump on the bandwagon
粗食を好み
貧乏籤をひきながら……
選挙があるようなら
いままでと同じく
当選しそうにない候補に
一票
2012年 01月 24日
私意を捨てるとは抽象化すること
ミノー またかい。
サルジ ひとりよがりを直すということらしいが…。
ミノー 何事も私意から始まるのだが…。
サルジ それを捨てたら、何も残らない。
ミノー 残るさ。
サルジ どうすれば?
ミノー 抽象化するのさ。
サルジ ピカソのようにか?
ミノー 違う!では一般化と言いかえよう。
サルジ 抽象化と一般化は別物だろう。
ミノー 同じことさ。
サルジ ………。
ミノー 私意とは混沌である。表現は、もつれたその糸をほぐすことに始まるが、ほぐしきれた時に初めて読者を獲得する。自分が何を考えていたのか、ようやく判然とする。その情況を抽象化といい、一般化というのさ。
2012年 01月 24日
俳句と連句◆俳句ができないうちは連句も上達しない
長い間俳諧に関わってきた私見であるが、連句をたしなむことが俳句を下手にするというのは言い掛かりに過ぎない。ただし、しっかりした俳句(発句)を詠めない人は、連句(付句)においても、よいものはできない。これは言えるように思う。
水仙の花みな揺れて運ばるゝ 三宅みず
2012年 01月 24日
お餅が黴びる理由
正蔵 バカヤロゥー、早く喰わねえからだ。
2012年 01月 24日
あり得ない出頭したのにことわられ
廻廊の尽きたるところ寒牡丹 菊山享女
2012年 01月 24日
古今亭菊之丞
…古今亭菊之丞を聴きなさい。
仏飯を山の鴉へ寒施行 山口笙堂
2012年 01月 24日
漁村の匂い◆いちご煮というものを食べた
Sさんが住む八戸あたりの漁村で、スモグリで得たウニやアワビやホタテを海水で煮込んで食べたのがその起源という。たしかに海水の香りがした。いちご煮という名は、乳白色の汁に盛り付けたウニの景色を、朝靄に見える野いちごに見立てたものだという。
海の匂いをかぎながら、震災の町を思った。奥の細道を思った。
寒の海あをあをと温泉に海女あふれ 出羽里石
2012年 01月 22日
Yさんの結婚を祝す
二人とは始まりの数初鏡 海紅
2012年 01月 22日
はじめての連句―古典文学文化演習ⅡⅢ23
卒業の近き十八人集ふ 海紅
桜舞ひこむ談笑の中 梓帆里
春の雲だんだんうさぎに見えて来て 一矢
風切ってゆく広い公園 元太
人の世を逃げて狸の月仰ぐ 直樹
秋風ぞ吹く原発の町 侑太
平成二十四年一月十九日了 於古典文学文化演習ⅡⅢ 海紅捌
連衆 川邉梓帆里・石田一矢・牧野元太・山本直樹・後藤侑太ほか全履修者。