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海紅山房日誌

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芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。

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パンで消す自画像の口春の月
カルピスを助手席におき夏休み
蜩や使つて太る広辞苑
あんぱんのへそずれてゐる十二月

▶▶尾野秋奈句集『春夏秋冬』平成26年5月刊、ふらんす堂。著者は札幌生まれ。俳誌『童子』を経て、「船団の会」所属。「大(ひろ)」編集長。現代俳句協会会員。坪内稔典が跋と帯に筆をとる。
by bashomeeting | 2014-05-27 17:51 | Comments(0)
 「お父さん」と呼ぶ人が三人いる。実の父親と夫の父親と夫、である。実の父親のエピソードは、故人となっていることもあり、私にとっては特別であるが、他人にとってはそうとも思えないので口をつぐむ。夫の父親はつまり義理の父であり、義理をかたるのはむつかしい。残るのは夫のみである。少々反則気味であるが勘弁してもらいたい。
 夫のことを「おとうさん」と呼ぶと、非難する友人がどこに行っても一人はいる。(中略)友人の非難には「子どものことばっかりで、自分というものがない」という意味が込められているが、「自分というものがない」なんて、身軽で素敵なことではないか。(以下略)  ―二村典子「父」より―

▶▶船団の会編『俳句の動物たち』2014.5刊、人文書院。「会員のエッセーによる、あたらしい読む歳時記」(帯)。イヌ・イタチ・イノシシ・ウサギなどに始まり、虫や鳥に続いて人間という一章を設けているところがおもしろい。

by bashomeeting | 2014-05-24 16:40 | Comments(0)
明治という時代を膚で実感できる世代はすでにいなくなった。(序)
秋の風我等明治の青年の危機をかなしむ顔撫でゝ吹く 啄木(序) 
江戸幕府を倒し、明治新政府を樹立する中心となった勢力は、言うまでもなく薩摩・長州であった。必然的に新政府においても、薩摩・長州出身の者たちが、枢要の位置を占めるようになったが、短歌の世界においてもその傾向は認められた。(薩長の歌人たち)

▶▶山田吉郎著『明治短歌の河畔にて』2014.5刊、短歌研究社。近代俳句史を考える手掛かりとして「Ⅰ 旧派和歌と近代の足音」「Ⅵ 明治の終焉と近代短歌」から、謹んで読み始める。
by bashomeeting | 2014-05-24 16:18 | Comments(0)
  五月十二日の夜から翌朝にかけて雨。人の暮らしにとって、恵みの雨といえるほどではなかったが、ツバメの巣の修復には慈雨であった。雨を含んで黒々とした土が運ばれ、半日たらずで完全に復元。まもなく二度目の産卵期に入るのだろう。

  別れずに麦刈つてゐし夫婦かな  渡部余令子
by bashomeeting | 2014-05-14 14:00 | Comments(0)
 五月五日。今日は立夏で端午。
 昨夜は深く眠って、明け方五時過ぎに、伊豆大島近海を震源とする地震で目を覚ました。外に出ると、ツバメの巣がこわれて、卵がいくつか地面につぶれている。地震のせいではなく、三度目のカラス襲来か、はたまたノラ猫のハイジャンプの仕業であろう。二度目のカラスから巣を守り切ったボクは、その後も油断なく、蛇に擬したホースを垂らすほかに、簾までぶら下げて外敵からツバメの巣を守っていたつもりであった。しかし、その集団的自衛権も、ツバメカップルによる集団的攻撃権も役に立たなかった。力学とは厳粛なものである。

  燕は巣作り校長忙しき  鷺 孝童



by bashomeeting | 2014-05-06 10:25 | Comments(0)
 五月四日。今日で春は終わり。
 連休なので、人並みに一日くらい仕事を放り出して郊外に出かけ、空いている安宿でもあれば、ふらと泊まってもよいと考えた。在来線で高崎・前橋あたりをうろうろして、観光案内所の世話になったが、この時期の宿にアキなどあるはずもない。月齢六日の春月をながめながら、同じ在来線で帰宅した。

  けふのみの春をあるいて仕舞ひけり  蕪村
 

by bashomeeting | 2014-05-05 16:27 | Comments(0)
問い 次のⅠⅡの違いについて説明せよ。
Ⅰ 集団的自衛権(Right to defense two or more countries in cooperation)
Ⅱ 集団的攻撃権(Right to attack two or more countries in cooperation)


by bashomeeting | 2014-05-04 10:27 | Comments(0)

One day the big bad wolf came and knocked on the first little pig's door and said "Little pig, little pig, let me come in." And the little pig answered "No, no, I won't let you come in, not by the hair on my chinny chin chin." "Well," said the wolf, "then I'll huff and I'll puff and I'll blow your house in." So he huffed and he puffed and he blew the house down and ate the little pig.(The True Story of the Three Little Pigs)


▶▶▶子どものころ読んだ本に『ジャックと豆の木』というのがあった。少年ジャックが母の言いつけで、市場に牝牛を売りにゆくのだが、途中で会った男の話に乗せられて豆と交換し、母親からひどく叱られる話。しかし、怒りのあまり母が庭に捨てた豆は次の朝には巨木に成長。ジャックはその豆の木を登って、雲の上の人食い男の住む城へ。人間の匂いをかぎつけた人食いをだまし、その妻はジャックを逃がそうとする。そして人食いが寝入ったすきに、ジャックは金の卵を産む鶏を盗んで、地上の家に戻る。味をしめたジャックはふたたび豆の木を登っては金銀を奪い、 ハープを盗もうとするが、なぜかハープが喋り出して人食いは目を覚ます。しかし、どうにか逃走に成功して、地上に着いたジャックは豆の木を斧で切り倒し、追いかけてきた人食いは地上に落ちて死ぬ。こうしてジャックと母親は裕福になるという話だが、話の発端になった牛は、その後どうなったのであったか。


 Globalizationの波が押し寄せて、いま環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉をめぐるニュースがマスコミを賑わせているが、豚肉や牛肉の関税を○○%に引き下げる、1キロあたり○○円程度で詰めの作業を急ぐなどという、人間同士だけの話を聞かされ続けると、ついつい牛や豚はそんな人間をどう見ているのかと考えてしまう。


  筍の竹になるより外はなし  刈谷次郎丸


  


by bashomeeting | 2014-05-04 09:01 | Comments(0)
……肩書を私から求めたことは一度も無い、望まれれば、どの仕事も熱心に務めただけ。
今生の終焉ももう遠くない。今しも創刊しようという「秦恒平選集」は「一期一巻」のいわば「紙の墓=紙婢」になるだろう。(『秦恒平選集』第一巻「秦恒平選集 創刊に際して」より)

▶▶▶本書は平成二十六年(2014)四月十五日発行。著者秦恒平。発行者秦建日子。発行所湖の本版元。「みごもりの湖」「秘色」「三輪山」の三篇を収む。一五〇部限定(私家版・非売品)。御恵与に感謝しつつ、関心ある朋友にむけて紹介の筆をとった。

  わが影に畦を塗りつけ塗りつけて  素十

by bashomeeting | 2014-05-03 10:08 | Comments(0)

芭蕉会議、谷地海紅のブログです。但し思索のみちすじを求めるために書き綴られるものであり、必ずしも事実の記録や公表を目的としたものではありません。


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